第35回 JAUSワークショップ開催報告
- By: ワークショップ担当
- カテゴリー: JAUSワークショップ, トピックス
8月27日(金)19:30~、第35回JAUSワークショップをオンラインで開催、今回は「マチャアキ海をゆく」の上映会を行いました。昨年5月に第1弾を行い大変好評だったことから、第2弾として1976年に制作された「変身! 海の蝶」の回を取り上げました。
当時、テレビ東京で放送された「マチャアキ海をゆく」は、堺正章さんのナレーションが軽妙で、水中撮影を担当した後藤道夫さんが工夫して撮影する生き物たちの様子もとてもユニークで、子どもたちに大人気の番組でした。今回上映した「変身! 海の蝶」では、ツノダシ、スミツキトノサマダイ、イッテンチョウチョウウオ、スダレチョウチョウウオなど、色鮮やかなチョウチョウウオをファッションショーのモデルに見立てて登場させ、夜になると体色を変えて眠る姿などを紹介しました。生き物の生態に加え、「まちゃあき海をゆく」には、1970年代のダイビングシーンも登場します。後藤さんらのレギュレーターはダブルホース、BCはまだ使われていません。ダイビングボートも今のような設備はなく、木製の漁船、木のはしごを船べりにくくりつけていました。
上映後は、1950年代から後藤道夫さんの盟友である代表理事の須賀次郎が、後藤さんを写真や秘蔵の映像とともに紹介しました。後藤さんは日本のダイビングの草分け的存在で、撮影や水中カメラハウジングの製作をしていました。残念ながら2013年に鬼籍に入られましたが、後藤さんが創業した「後藤アクアティック」は、現在もNHKの水中カメラハウジングやJAMSTICの深海用の撮影機器を一手に手掛けるなど、水中撮影機器制作のトップブランドです。
「マチャアキ海をゆく」は第3弾も計画していますので、お楽しみに。

後藤道夫さんについては以下のブログで須賀次郎が書いています。