第38回JAUSワークショップ開催報告
- By: ワークショップ担当
- カテゴリー: JAUSワークショップ, トピックス
11月18日(木)19:30~、第38回JAUSワークショップをZoomにて開催しました。今回は、「いきなり!黄金伝説」(テレビ朝日系列)、「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系列)など、数多くの番組で水中撮影を行う中川隆さんによる「テレビ水中カメラマンの仕事」についてお話しです。
そもそもTV水中カメラマンにはどうしたらなれるのか。子どもの頃は虚弱児だったという中川さんは、東海大学海洋学部に入学すると、海洋探検研究会に入部してダイビングを覚えた。卒業後は、日本スキューバー潜水に入社、ここで作業ダイバーとして経験を積んだことが、TV水中カメラマンとしての基礎になっているという。
「作業ダイバー時代にはダムや貯水池などにも潜り、透明度0でも、汚いところでも平気になりました。どんな海でもどんな状況でも潜って撮影できるのは、この時の経験が生きています」
ワークショップで上映した中川さんのオリジナル作品「作業ダイバー」には、水中でも火花の飛ぶ水中溶接、直径2m近い岩を動かす潜水士など、レジャーダイバーとは一線を画す、厳しいプロフェッショナルの世界が展開されていました。真剣なまなざしで作業をする潜水士の顔のアップは、中川さんのこだわりのワンカット。「自分の仕事を未来に残せることが誇り」と語る潜水士の自信に満ちた笑顔が印象に残る作品です。
そのほかにも鳴門の渦潮、華厳の滝など、危険と隣り合わせの場所で撮影した番組の映像なども紹介、「液体があればどこでも潜りたい」というTV水中カメラマンは、好奇心と冒険心に突き動かされているのかもしれません。
また、TV水中カメラマンが愛用するダイビング器材、水中カメラの数々も紹介、撮影現場での秘蔵のエピソードも語っていただきました。聞き手は「ニュースステーション」(テレビ朝日系列)で、メイン水中カメラマンと水中リポーターとしてタッグを組んだ須賀潮美が務めました。
いつ仕事が入るか分からないため、次回の約束はできませんが、中川さんのワークショップはまた企画する予定です。どうぞ、お楽しみに。