JAUS会員の皆様に募集いたしました種市高校見学ツアーが無事に終了いたしましたので、ご報告いたします。
旅程について山本から説明いたします。
今回の参加者は、7名(須賀さん、久保さん、小久保さん、町田さん,奥川さん、山本、今さん(現地集合))。中尾さんも参加予定でしたが、台風10号の影響で関西に足止めされ不参加でした。
8月30日の朝7時ころに須賀事務所を出発し、18時ころに八戸駅近くのホテルに到着いたしました。
そして、有名店の「サバの駅」と言う居酒屋で決起集会です。
翌日早いので21時前にはホテルに帰り就寝いたしました。
8月31日朝7時にホテルを出発。陸奥湊駅近くの「みなと食堂」で美味しい朝食をいただきました。
そして、9時に種市高校に到着いたしました。今さんはこちらから合流いたしました。
下川先生にお迎え頂き、まずはパソコンの置いてある教室で1時間ほど種市高校や南部もぐりに関してレクチャーを受けました。
レクチャー後には校内を案内していただきました。プールでは一般市民向けのダイビング体験講座をやっていました。ダイビング体験講座だけでなく、南部もぐり体験講座や水中溶接体験講座なども定期的にやっているそうです。詳しくはHPを御覧ください。
プールやヘルメットも興味深かったですが。山本は高校生の作った壁新聞に興味を惹かれました。
さいごに、港まで行き、練習船の紹介をしていただきました。
そして、昼前には帰途につき、東京に帰ってきたのは22時ころでした。
次に、各メンバーの感想など
小久保さん、
ヘルメットが思ったよりもずいぶん重かった。
女子学生もいることに驚いた。
ヘルメットはもはや製造されていないとのことだったが、この技術(文化?)がなくならないで欲しいと強く思った。
(朝に食べたひらめ丼が絶品だった。)
今さん、
私は南部もぐりの知識はほとんどありませんでしたが、歴史から深く教えて頂け、とても感銘を受けました。
最近では、入学生が減り定員割れしているという話でしたが、在校生や先生方が入学生を増やすため、学校を存続させるため、自分たちで南部もぐりの魅力を伝えるべく広告を作成しており、その活動についても勉強させられました。
私の会社から種市高校までは車で1時間半ぐらいの距離ですし、弊社は海洋調査、マリンショップ、ダイビングスクールを主な業務としておりますので、今後何か協力できることがあれば、意見交換などをして一緒に考えていければと感じました。
最後に下川先生からのメッセージです。
8月31日土曜日、種市高等学校に日本水中科学協会種市高等学校訪問ツアー御一行様をお迎えしました。
本校海洋開発科の職員と交流し、海洋開発科の歴史や教育内容、理念などを知りたいとのことでしたが、当日はあいにく本校海洋開発科で毎年実施している(ご興味があれば、種市高校ホームページをご覧ください)、一般の方向けの「スクーバダイビング体験講座」と日程がかぶってしまい、ツアーに対応できる者が私一人となってしまいました。他の職員とも交流することができていたのなら、現場経験が豊富な職員も多く、飽和潜水を行ってきた者や、水中ドローンの操作に長けた者などもおり、様々な話をすることができたのではと思うと残念です。
ご来校後、まずは海洋開発科について講話をさせていただきました。ヘルメット式潜水器や南部もぐりの誕生から、潜水教育の始まり、現在の教育へと話を進めましたが、南部もぐりの話では、岩手県沿岸北部で行われている潜水が、何故、「南部」もぐりと呼ばれているのかの話から南部せんべいの話にまで話が広がっていくなど、ツアー参加の皆様からも話題を提供していただきながら、楽しく話を進めることができました。須賀様からは、潜水士試験の始まりについて貴重なお話も聞かせていただきました。また、現在の教育についての話では、ヘルメット式潜水や水中溶接などの実習の様子を映した動画を真剣に観ていただきましたが、少しでも海洋開発科の実習の様子を知ってもらうことができたでしょうか。
講話中や実習施設を案内しながらの交流で、海洋開発科の現状(生徒数の減少など)をお伝えしましたが、日本水中科学協会の皆様から温かいお言葉をいただき心強い思いを感じました。今後も、海洋開発科の潜水教育にお力添えいただければ幸いです。
岩手県立種市高等学校
海洋開発科 下川 顕太郎
種市高校HP
https://www2.iwate-ed.jp/tan-h/index.html