日本水中科学協会

日本水中科学協会Japanese Academy of Underwater Sciences

スクーバダイビング活動基準 ・ガイドライン・ マニュアル目次

 ここに発表するのは、現在制作中の案であり、スタッフおよび会員に閲覧して、意見を寄せていただためのものです。 しかしながら、現在、このような活動基準は、日本には明確には存在せず、そのために起こっている事故もあると考えられます。制作途中のものであっても、重要部分はそのまま実施し、その結果の意見をいただき、月例会のテーマとし、今年度11月に行われる、活動基準・マニュアル検討シンポジュウム発表、検討する資料としたいと思います。 現状のスクーバダイビング界に反抗するものではありませんが、シンポジュウムの討論を活発にするために、問題提起の形で現状とは、そうとうに違う提案、発言をしてゆきます。

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活動基準

 基準とは、もしもアクシデントが発生した場合、基準どおりにダイビングが行われていたか否かを照合して、基準通りに行われていたものであれば、そのダイビングを統括する責任者、および指導する立場にあった上級者は、責任が無いと主張しうるためのものであり、裏返せば、基準通りにダイビングが行われていれば、事故は、個人の責任に属する健康状態、あるいは不摂生、指示に従わなかった無謀な行動、あるいは人間の力のおよばない自然条件の急変に起因すると考えられ、基準の遵守によって事故は大幅に減るものと考える。
 なお、この基準は、インストラクターなどが主催する講習のためのものではなく。責任者が統括するグループでのダイビング、あるいは全く自分たちだけの責任と判断で、ダイビング活動を行うためのものである。
 プロのインストラクターが自分の責任と判断で行う講習は、それぞれの所属する指導団体の講習基準に帰属するものであり、ここで定めようとする基準とは類を違える。
 なお、本基準も、基準は基準として、プロが自分の責任において無視することは自由であるが、その結果の事故はすべて、自分だけで解決しなければならない。
 たとえばバディシステムは、この基準と活動ガイドの根幹であるが、自分の責任において一人で潜るソロダイビングについては、自分だけで解決するものとしつつ、その安全対策については別に論じる。

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ガイドライン

基準は誰が何を何処でなぜという四つのWを決めているのに対して、活動ガイドは How どうやってという部分を定めるものであるす。もうひとつのW、いつというのも活動ガイドに入れる。 当初、マニュアルという呼び方をしていたが、マニュアルというとさらに細部の運用方法、あるいは、潜水する場所についての説明、機材の使いを意味する場合が多い。 活動ガイドは、基準とマニュアルとの中間に位置すると考えて、月例の研究会、年に一度開催するシンポジュウムの議論の中心になると想定している。活動ガイドの変更点が多くなれば、それに応じて基準も手直しが必要になる。

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マニュアル

 マニュアルは、一般の指導団体が教材として用意するものを使用してもよく、当面は基準と活動ガイドを中心に考える。
しかし、基準と活動ガイドに矛盾するようなによってマニュアルも 協会でも作成しなければならなくなる可能性はある。なお、一般のマニュアルで不足する部分があれば、補うためのマニュアルは、用意する。

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